斜め方向から撮影したことが原因のゆがみを補正します。
絵画のような平面的な被写体を対象とします。立体的な被写体は対象外です。
シワなどのデコボコや曲面は、誤差の原因となります。
レンズなどが原因のゆがみは対象外です。
PhotoshopやGIMP、ImageMagickなどでも同じようなことができると思います。
また、「ShowMen」には、ごく単純な補間処理しか実装されていません。
しかし、多機能なツールではなく、目的に特化したツールを作りたかったので作りました。
Windows95でもWindows7でも動作すると思いますが、動作保証はありません。
使用方法:
1.撮影した写真の画像を一旦クリップボードにコピーして、「ShowMen」に貼り付けます。
すると、「元画像」ウィンドウに写真の画像が表示されます。同時に、パラメータ指定のダイアログも表示されます。
仮の変換対象領域が「元画像」ウィンドウ内で選択されています。
2.変換対象となる絵画の4頂点を指定します。
頂点1が絵画の左上、頂点2が絵画の右上、頂点3が絵画の右下、頂点4が絵画の左下の角に対応します。
「元画像」ウィンドウ内で頂点をドラッグして動かせます。数字が表示されている部分ではなく、頂点を囲む小さい丸の部分をドラッグして下さい。
ダイアログで、座標の数値を直接入力することもできます。
3.ダイアログで、補正後画像のサイズを指定します。
「縦横比自動計算」にチェックが入っている場合は、変換対象領域を変更すると、それに応じて補正後画像のサイズが適当に計算されます。あくまでも適当です。
また、「縦横比自動計算」にチェックが入っている場合は、補正後画像の縦または横の数値を変更すると、もう一方が自動で計算されます。
「縦横比自動計算」のチェックを外すと、2以上の数値を自由に入力できます。
4.ダイアログで「補間なし」か「補間あり」かを選択します。
「補間あり」でも、大した画質ではありません。
また、画像処理が拡大傾向になる場合は「補間あり」の意味がありますが、縮小傾向になる場合はほとんど意味がありません。
5.ダイアログの「変換開始」ボタンを押します。
「補正後画像」ウィンドウに、正面方向から撮影した感じに補正した画像が表示されます。
補正後画像の縦横比やサイズが気に入らない場合は、3.からやり直して下さい。
また、ボタンが押せない場合は、4頂点の位置関係が不適切です。
6.「補正後画像」ウィンドウの内容をクリップボードにコピーします。
変換領域の指定によっては、単なる二次元平面内での回転、拡大、縮小のようなこともできます。しかし、そのような画像処理は他のツールを使用したほうが良いでしょう。
変換対象領域には頂点も含みます。
よって、たとえば256×256ドットの元画像全体を変換対象にする場合は、(0,0) (255,0) (255,255) (0,255)を頂点に指定して下さい。
元画像の中心および4頂点の位置関係を元にして、各種パラメータを内部で計算しています。
よって、たとえば撮影した写真の左半分に絵画が収まっている場合でも
・撮影した写真をそのまま「元画像」ウィンドウに貼り付けた場合
と
・撮影した写真の左半分だけを切り取って「元画像」ウィンドウに貼り付けた場合
とでは、自動計算された補正後画像のサイズが異なります。
補正後画像のサイズを手動で指定して同じにすれば、細かい計算誤差以外は同じ変換結果になるはずです。
元画像や補正後画像が大きすぎる場合の動作は未確認です。
不具合などが原因で、使用者に重大な不利益をもたらす可能性もありますが、作者はこのツールに関連する責任を一切負いません。
全ては自分自身で判断、決定して下さい。
ダウンロード:showmen20110321.zip
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